英語の授業を何年も受けてきた。単語も文法も、それなりに知っている。英語の文章を読めば、だいたい意味はわかる。なのに、いざ外国人と話そうとすると、言葉が出てこない。
この経験をしたことがある人は、多いはずです。
■問題は「知識」ではなく「回路」にある
英語が口から出ない理由は、英語力がないからではありません。「日本語→英語への変換回路」が鍛えられていないからです。
人が話すときの流れを考えてみてください。頭の中に日本語で思ったことがある。それを英語に変換して、口に出す。この変換の部分が、鍛えられていないのです。
学校の英語教育は「英語を読む・聞く」に集中しています。英語の文章を読んで意味をとる、英語を聞いて理解する——これはインプットの練習です。アウトプット、つまり自分で英語を産出する練習は、ほとんどやってきていません。
■「わかる」と「言える」はまったく別のスキル
試しに、こんな文を英語にしてみてください。
「会議は予定より早く終わりました。」
読めば意味がわかる文です。でも、自分でとっさに英語にしようとすると、詰まりませんか。The meeting finished earlier than scheduled. この文は、見れば「そうだ」とわかるのに、自分の口からは出てこない。
これが「わかる」と「言える」の差です。理解するために使う回路と、産出するために使う回路は、脳の中で別々に機能しています。インプットをどれだけ積んでも、アウトプットの回路は自動的には育ちません。
■回路を鍛える唯一の方法
日本語を英語に変換する練習を、繰り返すことです。それ以外に方法はありません。
重要なのは「量」よりも「頻度」です。1日1時間まとめてやるより、1日5分を毎日続ける方が、回路は育ちます。筋肉と同じで、少しずつ負荷をかけ続けることで、使えるようになっていきます。
英訳道場で1問解くのにかかる時間は、30秒〜1分ほどです。通勤中、昼休み、寝る前。どこでも始められます。
「話せるようになりたい」と思っているなら、まず書けるようになることが近道です。書く練習が、話すための回路をつくります。